みんなの広場

ノザワ農場・大塚ファーム・ふらの減農薬研究会 視察・交流報告

くみかつ日記
calendar2024.07.25

 

7/11(木)12(金)13(土)、北海道の新しい3産地と、北海道の農作物の流通を支える会社を視察訪問、交流しました。

 

【ノザワ農場】産直四つ葉玉ねぎ生産者

有機認証制度前の1990年代、家族の喘息発症を機に化学農薬や化学肥料を使わない方針に転換した、現在3代目の有機玉ねぎ農家です。

▲圃場は20ha、10Rあたり三万本の苗を植える

▲防除に使用する木酢液。椿油でも防除

 ▲キツネが来ますが食害はナシ

▲地域で手に入る、もみ殻・木くず・米ぬか・ナタネ・ビートかす・そばがら・麦がらから作る植物性堆肥(抗生物質を懸念して家畜の糞尿は不使用)

 

長い目で見て有機農業が成り立つよう土づくりをとても大切にし、

広大な圃場で草取りに大変なご苦労されながら、四葉玉ねぎを栽培してくださっています。

 

 

【ふらの減農薬研究会産直富良野メロン(ルピアレッド)生産者

名和さんが就農された20年前よりメロン農家が4割減少するなか、とても貴重な減農薬メロンです。

戦争が始まって以降、肥料や資材、授粉用のミツバチなど全ての価格が高騰して経費が嵩む昨今、毎年4月には電気ストーブでハウスを加温、暑くなったら解放し、病気がないか日々ひたすら見回り、近年北海道も暑くなったために防除は涼しい早朝や夜間に行い、鳥獣害のたびに対応するなど、休む間もなく収穫を迎えます。収穫後もハウスの撤去や土づくりなど次に向けた作業が続き、年間でお休みされるのはわずか4日。

手塩にかけて育てられている富良野メロン、来夏の登場をお楽しみに!

 

▲全3丁(18ハウス)1ハウス75m、苗220本

▲全長75mのハウスに220本の苗(全18ハウス)

▲防カビのため台座に座らせる

 

 

【大塚ファーム産直有機ミニトマトミックス(北海道産)・産直有機ズッキーニ生産者

 

 

 

100年続く現在4代目の農家、農場は18ha

ミニトマトをメインに、ズッキーニ、小松菜、ほうれん草、きゅうり、かぼちゃじゃがいも、イタリアンパセリなどハーブ類、さつま芋(全量加工用)、米を栽培。

▲ハウスは全61棟

グリーンコープのミニトマトは

旬の4種類を2~3カラー詰める

▲さつま芋加工場の壁面に太陽光パネルを設置して、電力を50%自給

吊り下げ式の収穫かご

 

次の100年に向けて、安心・安全な農業はもちろん、農家が身近な存在になるよう農業体験の受け入れや、北海道初・農福連携の取り組みやユニバーサル農業の実践、外国人就労者の受け入れなど、誰もが働きやすく、また国をも超えて次世代に繋ぐ農業をされています。

 

【北海道エア・ウォーター・アグリ株式会社

広い敷地に大きな保管庫や加工場を備え、保管庫では有機と慣行栽培の農作物が分別管理されていました。冷蔵管理は雪室で行われ、農産物が傷みなく組合員に届くよう温度管理も注意・工夫されていました。加工場では、かぼちゃ、ブロッコリー、カット玉ねぎの冷凍商品が生産されていました。

 

 

気候に合わせて雪室で保管

北海道の有機農産物の管理と流通を支える仕組みのおかげで、産地から遠く離れた私たち組合員が利用できます。

 

雪はもとより、近年の異常気象の影響も受けながら様々な工夫とご苦労を重ね、私たち組合員が求める安心・安全な食べものを育ててくださっているだけではなく、生産者のみなさんそれぞれにその先に思いを馳せ、有機や安全へこだわる農業を未来へ、次世代へ繋いでいきたいという強い思いが感じられました。私たちも感謝しながら利用し続け、顔の見える真の産直関係を末永く継続して次世代に繋いでいきたいです。

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