みんなの広場
報告『米沢郷牧場視察・交流』
くみかつ日記
2024.10.24
9/25(水)~9/27(金)、山形県南部にある米沢郷牧場に視察・交流をしてきました。訪問した置賜地域は三方を山に囲まれた広大な盆地で、自然豊かな山々の恵みを受けて美味しい農畜産物の生産に適した所です。米沢郷牧場はBMW技術※を利用しながら、土・水・大気そして微生物間の自然物質循環を活用する自然循環農業を行っています。
※BMW技術…地域生態系における自然浄化作用の仕組みに学び、バクテリア(B)、ミネラル(M)、水(W)の力を借りて自然循環を保全する技術
⚫BMWプラント
BMW技術で家畜の糞尿からBM生物活性水が作られる。
⚫堆肥センター
鶏の糞尿・敷き材にBM生活活性水を噴霧し攪拌し発酵させる。1日に1メートル攪拌しながら進む。36mあるので36日かけて1回目の発酵が行われる。2回目の発酵は攪拌して22週間置く。次は撹拌せず水分を乾燥させて堆肥が出来上がる。
⚫ミニトマト圃場
グリーンコープに出荷する米沢郷牧場のミニトマト生産者はこの圃場の清井さんのみ。訪問した時は収穫をほぼ終えていた。ミニトマトの苗の背が高く大きい。水やりの水にBM生活活性水を入れている。
⚫サクランボ圃場
この時期は葉をつけたままで栄養を木に栄養を蓄えさせている。実は早めに収穫したものがグリーンコープに届く。最近は高温障害で実が木になったまましぼんでしまい収穫量が減っている。除草剤不使用だと見てわかる。
⚫ラフランス圃場
収穫を1週間後に控えた大きなラフランス。ラフランスは風に弱いので棚にしている。除草剤不使用なので土がふかふかしている。
⚫米沢郷餅工場
11月〜3月末まで作業が行われる。全工程杵付きで製造される。米沢郷牧場の玄米餅は無農薬無化学肥料栽培、生もちは減農薬栽培の餅米を使用。
⚫水田
広大な水田が広がる。グリーンコープには「無農薬つや姫」「B栽培コシヒカリ」「B栽培雪若丸」「B栽培はえぬき」を出荷。肥料のベースが米沢郷コンポストで足りないものを足している。イノシシが多いので対策として電柵を設置している。
⚫ファーマーズ・クラブ赤とんぼ施設
収穫した米の乾燥は二段階乾燥で食味が落ちないよう工夫されている。グリーンコープ届いた玄米は精米されて各家庭に届く。
⚫りんご圃場
枝を横に大きく伸ばした絵に描いたような立派なりんごの木。これから色づき収穫を迎える「ふじ」。果樹は木づくり、実づくりが大切で前提に工夫をしながらりんご栽培をしている。
自然(資源)循環型農業リサイクルシステムを実践することにより地域の環境を守りながら、除草剤不使用・農薬使用は最小限にとどめ安心・安全な農産物の生産を実現している米沢郷牧場がグリーンコープの生産者であることが有難いと思いました。今後もこの自然循環型農業が持続できるようグリーンコープ組合員で買い支えてゆきたいです。