Q1グリーンコープ生協おかやまの特徴を教えてください。
「いのち」を真ん中に置いてすべてを考えていることが特徴であり、魅力です。そして「自分たちのことは自分たちで決める」「自分たちが作りたいものは自分たちで作る」という方針ですね。利益や効率が優先される中、グリーンコープが運営方針を大切にし続けられるのは、すべてを決定するのが組合員自身ということです。 組合員が何か決めるにあたっては「一人の人間として、大切な家族や自分の幸せのために」どうしたいのかを、最も大切にしています。役員が生協の経営や職員の雇用に責任を負っていることは確かですが、それを第一にはしていません。自分の幸せ、子どもの幸せ、家族の幸せのための願いを語り、実現するためにあるのがグリーンコープなのです。
岡山だけではなくすべてのグリーンコープにいえることですが、「透明性がある」と思います。良い意味でいうと透明性。良くない意味でいうと何でもかんでもすぐに表に出す。何かあるたびに組合員さんに電話をします。 お取り引き先で何でも聞きます。隠さないというか、聞かれれば出すので、それが良いという方がいらっしゃれば、そんなことをいちいち出すのかという意見もあります。透明性は組合員さんと生産者さんと職員とが、よい関係を築けているということだと思っています。
グリーンコープの商品カタログで、生活で必要なものすべてを買えることはご存じでしょうか。食品から日用品、化粧品、衣料品まで、一通りそろいます。それだけの商品を街のお店で調達しようと思うと大変です。しかもグリーンコープ独自の基準をクリアした、信頼できるオリジナル商品がほとんどというのも魅力に感じます。
カタログで紹介する商品がグリーンコープの独自基準をクリアしているか否か、組合員さんたちが、生産者さんや業者さんを訪問して、作業の過程などを見て回るような活動をされていることも特徴だと思います。商品に関する学習会も積極的に催していますし、安心・安全を直接確認して、品質管理を徹底する姿勢も素晴らしいです。
Q2グリーンコープの食品は安心・安全と思う理由は何でしょう。
「他で買える同じような商品と比べて、グリーンコープの商品はラベルに表示されている原材料名がシンプルで、添加物や化学調味料といった余計な物が入っていないことですね。
私は共働きで、二人ともフルタイムで帰りが遅かったりするんです。そういった時にグリーンコープの加工食品がとても便利ですね。例えば、ハンバーグの場合、肉も玉ねぎもパン粉も、使っている原材料すべてがグリーンコープで扱っている商品になっています。だからとてもおいしいし、安心して食べられます。
産地見学が安心・安全につながっていると思います。現場を見ることで視野も広がります。他県のグリーンコープさんでは、ネグロスバナナの産地であるフィリピンのネグロス島に職員を順番に行かせて、1週間にわたり現地の大人や子どもたちと一緒に作業しながらいろいろなことを学ばせているようです。岡山はこれからです。
Q3職場の雰囲気や役割などを教えてください。
私も食材配達の配送ドライバー兼営業として入社し、6年目になります。配送が基本で、それに慣れてくるとグリーンコープの事業である「CO・OP共済」や「グリーンコープでんき」に関する業務も担当するようになります。グリーンコープでんきについては、勉強会に参加したり、岡山の窓口となり各地域とのパイプ役も担っています。
組合員になって15年、スタッフとして5年になります。キープ&ショップに来られた組合員さんの対応と商品管理が仕事です。店頭では組合員さんに気持ちよく利用してもらえるように心がけています。
専務理事という立場上、組合員、生産者、職員それぞれと、いろいろな場面で関わります。 生協はその三者で構成し、上下関係はなく対等でなくてはだめだと職員に言っています。 例えば、買った野菜の一部が傷んでいた場合、一般的なお店は全額をお返しします。私どもは「どれぐらい食べましたか」と確認して、「半分、食べた」と言われれば、半分のお代を払ってもらいます。食べた分のお金はいただかないと生産者の生活が成り立ちません。当然、そこに職員も立ち合います。職員も対等でやらないとだめなんです。 三者が対等で言うべきことはきちんと丁寧に、わかりやすく納得するまで説明します。そうすることでいろいろなことがきちんと会話でき、組合員さんと良い関係が築けていると思います。
Q4やりがいを感じるのはどんな時でしょう。
配送に慣れてからいろいろな業務も担当するようになり、やりがいを感じています。私たちの行いで組合員さんが喜ばれると、うれしいなと思うこともあります。
入会手続きを担当させてもらった組合員さんが、私が当初、おすすめした商品を1年経っても続けてたくさん購入してくださっていたりすると、言った甲斐を実感します。
キープ&ショップは岡山で唯一、組合員さんが足を運んでこられる所です。
ショップの棚に並べる商品は私が注文を担当しています。
基本的に生活で切らしたくないような商品、砂糖や塩、醤油、酢などの調味料や常備品などを中心に主婦目線で選んで並べています。時々、「買い忘れてしまった」とショップに来られる方もいらっしゃるので、そういう方の役に立てた時、うれしいですね。
Q5グリーンコープ生協にまつわるエピソードを教えてください。
グリーンコープに入りたての頃の話ですが、私は本当にいろいろな方に怒られました。よく配達を間違えていたんです。でも不思議とクレームの電話はありませんでした。たぶん私が怒られて仕事をやめると思われていたのでしょう。 翌週、誤配した組合員さんのお宅へ配達に行くと「(センターに)電話しなかったからね」と言われました。「近所だから、持っていっておいたから」とも。
懐かしい話ですが、ある時、その方が私にノートと首から下げるペンを買ってくださいました。「書いておけ」と。そして、1ページ目から書くと古い記事が見えなくなってノートの意味がないから、ノートに「あ」から「わ」までインデックスを付けて、「あ」のキーワードは「あ」のページに書く、と使い方まで教えてもらいました。 さらに「そろそろ切れる頃だろう」と1年間にわたり、何度もノートを買ってもらいました。とても勉強になりました。 このノートとペンは今も宝物として大事に置いています。